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についての話をするとしたら限りがないが兎にも角にも僕は僕の体が嫌いだ。鏡が非常に見やすくなった新しい部屋では如何にも無防備な状態でふと自身の身体を見てしまうことがよくある。毛穴から皮膚の外側まで届かず赤く丸まった小さい斑点達はわらわらしながら両腕の皮の上で汚らわしい染みになっている。医者は成人になる頃までは自然に治ると言っていたが、満二十六歳近くの今になってはまるでその診断を嘲笑するようで、気づいたら更に目立つ醜い様子になっていた。鋭い刃で剃り出したいと思いながら肩を握っていると又は、その汚い表皮の下のすぐにでも溢れ出しそうな脂肪の塊を全て切り落としたがるのだ。脂っこい肉を見下ろしながら、いっそ自ら食いちぎって齧りながら生きていくと良いと思った覚えは数限りも無い。その行為による出血や臓器の損傷等を考えたらただの自殺が手っ取り早い方法であるのは確実だが、僕は只々この嫌らしい身体を目に見える形で毀損したいと常に思う。
まあ、何方にしても叶うことない陰湿な欲望だけどな。
まあ、何方にしても叶うことない陰湿な欲望だけどな。